業務内容

がん化学療法

 がん薬物療法の安全、適正化のために、がん化学療法委員会で承認を受けた治療法が行われています。

抗がん剤のレジメン管理

 具体的に使用する抗がん剤、投与量、投与方法、投与の順番、投与スケジュールなどを登録した治療計画書を〝レジメン〟と呼びます。

 がん化学療法を安全で効果的に行うために、当院では、がん化学療法委員会が設置され60以上のレジメンが登録、管理されています。

 委員会は、医師、薬剤師、看護師、事務員で構成されており、薬剤部は、新規レジメンの申請、登録の事務局、ならびに審査員を担っています。 

 新規レジメンは、委員会規定に基づき、治療薬剤とその投与方法、保険適応など、支持療法も含め国内外の学会情報、診療ガイドライン、研究論文、添付文書などの情報をもとに審査されています。

 患者さまが安全に治療を受けられるように院内ルールが整備されています。


抗がん剤適正使用のチェック

 薬剤部では、抗がん剤投与予定の前日までに医師からオーダーされた医薬品名、用法、用量、休薬期間、投与方法、支持療法も含めて、必ず2名以上の薬剤師でチェックを行います。また投与当日には、採血結果、体重変化などの確認を行い、安全で適切な治療が受けられるよう注意を払っています。


抗がん剤無菌調製

 抗がん剤の調製には正確な秤量や特殊な溶解方法など一般の薬に比べて厳密な調製が要求されます。そのため当院では、調製手技を習得した薬剤師により全例、無菌的調製が行われています。

 調製時には、安全キャビネットを使用し、専用ガウン、マスク、手袋、帽子、保護メガネの着用また、閉鎖式システム(調製、投与)の導入など、調製、運搬、投与、廃棄の過程で、薬剤師、医師、看護師に対して安全な作業が確保されるように職業性暴露の予防策も行われています。

 調製作業は、2名以上の薬剤師で行われ、調製終了後は、担当看護師と患者氏名、調製済み薬剤と残液、クール数、総投与量などの確認を行います。

TOPへ戻る